2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『新選組血風録』の最終回

『新選組血風録』の#25「流山」と#26「燃える命」を観る。 「流山」は、近藤勇の最期を描いた作品。淡々としていて、今イチ印象に残らないんですよねェ。だけど、舟橋元の近藤勇は、歴代の勇役者の中でもトップクラスに入ると思います。当時、舟橋元は…

『新選組血風録』の続き

『新選組血風録』の#22「海鳴りが呼ぶ」と#24「風去りぬ」を観る。 「海鳴りが呼ぶ」は、鳥羽伏見の戦いで負傷した山崎蒸の最期を描いた作品。山崎蒸が江戸への航行中、富士山丸の船上で死に、紀州沖で水葬されたことは新選組史では常識となっています…

再び『新選組血風録』

知人から送られてきたビデオ『新選組血風録』の#15「脱走」と#18「油小路の決闘」を観る。東映ビデオ『新選組血風録Vol.7』に収録されているものです。 「脱走」は、山南敬助の脱走を扱った物語。山南敬助が脱走した動機というのは、現在でも謎で…

運も実力

井沢元彦:著の『神霊の国 日本』(ワニ文庫:2003年1月5日第8刷発行)を読了。井沢史観はわかりやすく、私も概ね同意しています。表題と異なり、日本人の神と霊について記しているのは第1章だけで、あとは織田信長を中心とした戦国時代論になってい…

動機が脆弱

昨夜、久しぶりに地上波で映画『エンド・オブ・デイズ』(1999年/監督:ピーター・ハイアムズ)を観る。歯痛で何もする気がせず、横になってダラダラ観ていました。千年紀末に降臨したサタン(ガブリエル・バーン)と戦う男(アーノルド・シュワルツェ…

ヤキマ・カヌートがいれば……

録画していた戦前の大作『成吉思汗』(1943年・大映/監督:牛原虚彦&松田定次)を観る。元朝秘史を元ネタにしています。母ホエルンが、山梨や山桜の実を拾い、草の根を掘って幼いテムジンたち4人の息子を養う話は元朝秘史そのままです。だけど、登場…

鬼御門はヴァンパイア・ハンター

録画していた『阿修羅城の瞳』(2005年・松竹/監督:滝田洋二郎)を観る。鬼殺しの男(市川染五郎)と鬼のボスである阿修羅(宮沢りえ)との恋を描いたファンタジー・アクション時代劇です。発想は新しい時代劇で面白いと思うのですが、原作の舞台劇を…

期待の海外ドラマ

CSのAXNで『エイリアス』のシーズン3が始まる。シーズン2まではNHKのBS2で放送していたのですが、どこでもいいから観ることができればよいのです。シーズン1は、主人公がCIAの下部組織だと信じて働いていたSD6が国際的犯罪組織とわかり…

南北戦争関連で……

1作品だけをアップしても冴えないので、南北戦争関連で『アルバレス・ケリー』(1966年/監督:エドワード・ドミトリク)を再見する。主人公のウィリアム・ホールデンがカウボーイに見えないのが難点ですが、クライマックスでの牛を暴走させて北軍の守…

意味不明な邦題

録画していた未見の西部劇『地獄の拍車』(1957年/監督:ホール・バートレット&ジュールス・ブリッケン)を観る。南北戦争直後の混乱している南部の町に、軍政官として赴任した北軍の少佐(ジェフ・チャンドラー)が力で住民を押さえつけるのでなく、…

齢は取っても……

目薬をもらうついでに、リンリンをカットに出す。人間の年齢にしたら80歳すぎたお婆さんですが、身奇麗にしておきたいですからね。人間だって、齢は取っても小汚い格好だけはしたくありません。たとえ、オムツが必要になってもね。 録画していた未見の西部…

天下の旗に叛いて

南原幹雄:著の『天下の旗に叛いて』(新潮文庫:1992年9月25日第1刷発行)を読了。1440年(永享12年)4月から1年に亘る結城合戦を描いた歴史小説です。結城合戦というのは、6代足利将軍・義教に反乱して倒された関東公方・足利持氏の遺子…

梅安は、やっぱり緒形拳

録画していた『必殺仕掛人・梅安蟻地獄』と『必殺仕掛人・春雪仕掛針』を観る。 『必殺仕掛人・梅安蟻地獄』(1973年・松竹/監督:渡辺祐介)は、映画化第2作目。テレビのメンバーに変更になりましが、林与一の役は原作にない西村左内から原作通りの小…

助け人・中山文十郎が亡くなる

録画していた『必殺仕掛人』(1973年・松竹/監督:渡辺祐介)を観る。テレビの人気を受けて映画化された第1弾です。ただ、山村聡の音羽屋半右衛門は同じでも、藤枝梅安が田宮二郎で、西村左内が高橋幸治とキャストが違うんですよねェ。田宮二郎はクー…

必殺仕掛人

テレ玉で『必殺仕掛人』を再放送しているのを観る。昼の3時35分からの放送なので、見逃すことも多い(録画してまで観ようとは思わない)のですが、時間のある時はたいてい観ています。“必殺”シリーズは、中村主水を初めとするキャラクターに支えられてい…

東亜武侠映画

録画していた『MUSA−武士−』(2001年/監督:キム・ソンス)を観る。高麗の使節団が明のお姫様(チャン・ツィイー)を救出して蒙古軍と戦う物語です。高麗の徴兵された兵士たちが、漢の難民たちに故郷の思い出を重ね合わせ、戦って死んでいくところはホ…

チャップリン暗殺計画

1932年5月15日、犬養毅首相が射殺される。“五・一五事件”ですな。陸海軍革新派の将校たちが起こしたテロ事件で、首相官邸にやってきた三上卓海軍中尉に対して、「話せばわかる」と犬養首相が制止しますが、「問答無用」の一言で射たれてしまいました…

毎度お馴染み荒神山

世帯主が65歳以上の世帯のうち、一人暮らし&夫婦のみの構成が、1980年には49.2%(一人暮らし20.4%、夫婦のみ28.8%)だったのが2000年には61.8%(一人暮らし27.2%、夫婦のみ34.6%)になった。高度成長期の核家族化…

博徒ざむらい

録画していた『博徒ざむらい』(1964年・大映/監督:森一生)を観る。幕末に実在したヤクザ・祐天仙之助(市川雷蔵)を主人公にした時代劇です。祐天仙之助は、清河八郎(芦田伸介)の浪士隊(新徴組)に弟分の佐太郎(本郷功次郎)たちと入隊し、五番…

戦国を駆ける

神坂次郎:著の『戦国を駆ける』(中央文庫:1993年10月10日第1刷発行)を読了。17の短編からなる戦国史談です。司馬遼太郎の『尻啖え孫市』で有名な雑賀鉄砲衆の頭領・雑賀孫市が三人いたというのは面白いですねェ。一般的に云われている孫市は…

曲は同じだけど

HP:汲々自適「私家盤CD全集」の“必殺主題歌大全集”を御覧になった方から、漏れている挿入歌の指摘がありました。漏れているのは、『必殺仕業人』の「西陽のあたる部屋」(歌:荒木一郎)、『新必殺仕置人』の「想い出は風の中」と「海」(歌:火野正平…

本日もミュージカル

録画したまま未見のミュージカル『恋のてほどき』(1958年/監督:ヴィンセント・ミネリ)を見つける。衝動的に録画したものは、観ないでそのままというのが結構あるんですよねェ。それで早速観たのですが、内容はというと、“マイ・フェア・レディー”的…

久しぶりにミュージカル

資料を探していて本箱から未見のミュージカルDVD『ブロードウェイ・メロディー』(1929年/監督:ハリー・ボーモント)を見つける。1年くらい前に購入して放ったらかしていたものでした。まとめ買いすると、観ないでそのままというDVDが結構ある…

久しぶりに読書

清水俊二:著の『映画字幕五十年』(ハヤカワ文庫:1995年3月15日第2刷発行)を読了。小林信彦さんも巻末の解説で述べられていたように、清水さんの自分史だけでなく立派な昭和文化史になっています。この本を読んで、昭和9年(1934年)から翌…

『この首一万石』の現代性

連休も本日で終わり。といっても、毎日が日曜日の私には関係ないですけどね。昨日・今日とマンション内の色々な場所(玄関・児童公園等)で、孫連れの住人を多く見かけました。その内の一人と話したのですが、「連休の初めに旅行に行って、金がなくなったも…

ひばり映画というより

録画していた『おしどり囃子』(1956年・東映/監督:佐々木康)を観る。二枚看板で美空ひばりと大川橋蔵が出演していますが、物語の中心は橋蔵で、これはひばり映画というより橋蔵映画ですね。歌うひばりより、橋蔵の舞い姿の方が、存在感がありま〜す…

ひばり映画は寝転んで

録画していた『ふり袖太平記』(1956年・東映/監督:萩原遼)を観る。原作はラジオドラマらしいのですが、テレビが普及する前はラジオの人気ドラマが映画化されていましたね。でもって内容は、物語がテンポよく快調に進んでいくので、悪くない出来だと…

ひばり捕物帖の原点

録画していた美空ひばり主演の『ふり袖捕物帖・若衆変化』(1956年・東映/監督:松村昌治)を観る。“ひばりの捕物帖”の原点となった作品。ひばりが歌って、町娘・小間物屋・薬屋・岡っ引き・お姫様・お小姓侍・洋装娘と七変化するひばり映画。共演の大…

私家盤CDを聴きながら

今日は憲法記念日ということで、憲法の第1章「天皇」について考えてみた。東京裁判で天皇の戦争責任が不問となって、憲法の第1章があるのですが、天皇制の是非は難しい問題ですねェ。私は天皇制賛成でして、天皇は日本文化の象徴だと思っているんですよ。…

CDを聴きながら

朝日新聞の世論調査のよると、東京裁判を知らないと答えた人が7割とのこと。私だって東京裁判のことを知ったのは、ドキュメンタリー映画『東京裁判』(1983年/監督:小林正樹)を観てからです。それまでは、そんな裁判があったことは知っていましたが…