2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

何もない時は

古いキネマ旬報(1962年12月下旬号)をながめる。表紙の人はシャーリー・マクレーンで、特集は“サイレント喜劇は生きている”です。『チャップリンの黄金狂時代』、『ロイドの喜劇の世界』、『キートン将軍』が公開される関係での特集ね。双葉十三郎を…

めざすは遠い夢の国

録画保存していた『風雲黒潮丸(三部作)』(1956年・東映)を観る。九州・肥後の千束島の豪族・南原勝家(徳大寺伸)は小西行長の秘命を受けて行長の子・夢若丸(伏見扇太郎)を自分の子として育てています。関ヶ原の合戦で小西家は滅亡、加藤家に滅ぼ…

筋がなければ

古いキネマ旬報(1962年11月下旬号)をながめる。表紙の人は、ダナ・ウィンターで、私の知らない女優です。特集は、“シナリオライターの座”ね。映画の父・マキノ省三は、映画は「一すじ、二ぬけ(映像)、三役者」と言いましたが、これはシナリオが一…

シリーズ完結

録画保存していた『一心太助・男の中の男一匹』(1959年・東映/監督:沢島忠)を観る。お仲(中原ひとみ)と所帯を持つことになった太助(中村錦之助)だが、婚礼の日から長屋の若者を助けるためにゴロツキ中間相手に大暴れ。おまけに、大久保家の用人…

太助映画の最高傑作

録画保存していた『一心太助・天下の一大事』(1958年・東映/監督:沢島忠)を観る。魚河岸でボオーとしている男(田中春男)とぶつかった太助(中村錦之助)は、男の恋人おとよ(桜町弘子)が大久保彦左衛門(月形龍之介)に奪われたと聞いて彦左衛門…

スターの力

録画保存していた『天下の名物男・一心太助』(1958年・東映/監督:沢島忠)を観る。将軍家光の参詣行列の供先を乱した母子を庇って手討になるところを大久保彦左衛門(月形龍之介)によって助けられた太助(中村錦之助)は、彦左衛門の中間となります…

何もない時は

古いキネマ旬報(1962年10月秋の特別号)をながめる。特集は“映画批評に対する意見”で、映画が衰弱した原因の一つが映画批評の怠慢というキネ旬の提示に対しての映画評論家・映画監督・文芸評論家の意見が載せられています。観客からの意見がなかった…

キャラの継続

録画していた『新・座頭市(第3シリーズ)』の16話〜17話を観る。第16話「迎え火・送り火・灯篭流し」(監督:森一生、脚本:田中利世・中村努)は、借りた金を返すために市が訪れた家は当人が既に死んでおり、おりしも娘(倍賞美津子)の出産に立ち…

特集に惹かれて

頼まれ事があって出かけ、あまりの暑さに見かけた本屋に涼を求めて立寄る。雑誌コーナーで手にしたのが、“サイボーグ009完全読本”が掲載されている『pen』です。『少年キング』と『少年マガジン』に連載されていた時はリアルタイムで読んでいましたか…

男の情感

西部劇DVD『決闘コマンチ砦』((1960年/監督:バッド・ベティカー)を観る。インディアン(コマンチ族)に拉致された女(ナンシー・ゲイツ)を救った男(ランドルフ・スコット)が、賞金目当てに女を横取りしようとする無法者(クロード・エイキン…

本日も

古いキネマ旬報(1962年6月下旬号)をながめる。表紙の人は、エバ・マリー・セイントです。さして美人ではありませんが、『北々西に進路を取れ』で見せた完成された上品な色気が独特なムードを持っていました。大きな特集はなく、“アメリカにおける日本…

昨日に続き

古いキネマ旬報(1961年12月下旬号)をながめる。表紙の人は、リタ・モレノです。『ウエスト・サイド物語』が公開される関係でしょうね。特集は“ことしの映画界”で、1961年度の映画業界の状況がよくわかりました。 日本未公開の西部劇DVD『Bu…

日本語字幕がないのはつらい

古いキネマ旬報(1961年11月下旬号)をながめる。キネ旬の表紙にしては珍しく、大物女優のソフィア・ローレンです。特集は“税関カットの問題点”で、外国映画輸入における検閲の歴史と現状についての問題点を指摘しています。基本原則は、“日本の民主化…

昨日に続いて

西部劇DVDの『反撃の銃弾』(1957年/バッド・ベティカー)を観る。金持ちの人妻(モーリン・オサリバン)といっしょに3人組の強盗団(リチャード・ブーン、ヘンリー・シルヴァ、スキップ・ホメイヤー)に捕まったカウボーイ(ランドルフ・スコット…

ベティカー&スコット

西部劇の知人からバッド・ベティカーが監督したランドルフ・スコット主演の西部劇DVDが送られてくる。1956年から60年にかけて製作されたベティカー&スコットの西部劇は7本あり、4本が日本でも公開されています。識者の間では評判がよく、機会が…

昨日の続きで

古いキネマ旬報(1961年10月下旬号)をながめる。キネ旬の表紙にしては珍しく、人気女優のジーン・シモンズね。『聖衣』、『スパルタカス』、『大いなる西部』といった大作が似合う清純派美人女優でしたね。 特集は、“秋の日本映画展望”と“ヌーヴェル…

古い映画雑誌を再び

古いキネマ旬報(1961年10月上旬号)をながめる。表紙の人は、ステラ・スティーブンスね。B級女優として数多くの映画に出演していますが、当時はまだ新人。キャロル・ベイカーが主演した『ハーロー』(1965年)の当初主演予定だったというのは知…

文芸作品?

録画していた『ウォーリアー&ウルフ』(2009年/監督:ティエン・チュアンチュアン)を観る。中国・秦の時代の話で、北方の異民族と戦っている兵士(オダギリジョー)が隊長(トゥオ・ツォンホァ)に鍛えられて、負傷した隊長に代わって指揮をとるよう…

新シリーズか

録画していた『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年/監督:ロブ・マーシャル)を観る。仲間のギブス(ケビン・R・マクナリー)救出のためにロンドンに現れたジャック・スパロー(ジョニー・デップ)は、自分の名で船員を集めている昔の…

昨日に続いて

古いキネマ旬報(1961年8月下旬号)をながめる。表紙の人は、テリー・ムーアです。『猿人ジョー・ヤング』(1948年)の少女役で主演し、50年後のリメイク版『マイティ・ジョー』でもカメオ出演していましたね。この表紙の頃は、どれも未見ですが…

再び古い映画雑誌

古いキネマ旬報(1961年8月上旬号)をながめる。表紙の人は、キャロル・リンレーね。封切間近の西部劇『ガン・ファイター』は5作目で、まだ初々しいです。特集は“映画とエロチシズム”で、「エロチックな描写、ベッド・シーンをいかに巧みに見せるかは…

早起きしたが

録画していた『新・座頭市(第3シリーズ)』の5話と6話を観る。第5話「ふたおもて蝶の道行」(監督:黒木和雄、脚本:星川清司)は、道連れになったコソ泥(川谷拓三)と市との交流物語です。途中で足抜けしてきた女(松尾嘉代)が加わり、女を追ってき…

勇気が強さに

録画していた『グリーン・ランタン』(2011年/監督:マーティン・キャンベル)を観る。宇宙の平和を脅かすバララックスが封印を破って復活し、宇宙警察“グリーン・ランタン”のアビン・サーがバララックスと戦って致命傷を負い、万能兵器パワーリングが…

海兵隊のPR

録画していた『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011年/監督:ジョナサン・リーベスマン)を観る。エイリアンの地球侵略と戦う海兵隊の物語ね。隕石にカモフラージュした大量の宇宙船が地球にやって来て攻撃を開始するんですな。ロサンゼルスではマルチ…

サッカー開始までに

『ダッジ・シティ』と一緒に送られてきた西部劇DVD『法律なき町』(1957年/監督:ジャック・ターナー)を観る。テックス・リッターが歌う主題歌「ウィチタ」はCDで聴いていましたが、映画は未見だったのでね。内容は、ウィチタ時代のワイアット・…

差がなくなり

録画していた『新・座頭市(第3シリーズ)』の3話と4話を観る。第3話「市の耳に子守唄」(監督:森一生、脚本:和久田正明・奥村利夫)は、市が身重の女(大信田礼子)と道連れとなるんですが、女は押込み強盗の片割れで、亭主から命を狙われているんで…

気分良好

古いキネマ旬報(1961年7月下旬号)をながめる。“観客席からの声”が特集にあり、「テーマの貧弱さ」、「オリジナル・シナリオを」、「映画宣伝のいつわり」、「時代劇への郷愁」など、現在と同じような意見が寄せられていました。表紙は、マギー・ピア…

寝不足で

古いキネマ旬報(1961年7月上旬号)をながめる。特集は、“映画文化の諸問題”と“上半期の話題を探る”です。上半期の話題の中心は映画産業の衰退と新東宝の崩壊でした。新東宝は不渡手形を出し、株式売買も停止され、倒産寸前という状態だったのね。再建…

早々に敗退したので

西部劇の大先輩から送ってもらったDVD『ダッジ・シティ』(1959年/監督:ジョゼフ・M・ニューマン)を観る。兄のエドがシェリフ選挙に立候補するダッジ・シティにやってきたバット・マスターソン(ジョエル・マクリー)は、住民権を得るためにリリ…

まとまった時間がとれなくて

古いキネマ旬報(1961年6月下旬号)をながめる。表紙はリアナ・オルフェイ。『百の顔を持つ騎士』で日本初お目見えした魅惑的で挑発的な女優と紹介されていますが、全く見たことのない女優です。本号では“SF映画の新しい世界”と“ディズニー映画新作1…