2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

悪役の魅力

録画したままだった『忍者狩り』(1964年・東映/監督:山内鉄也)を観る。豊臣恩顧の外様藩の取潰しをもくろむ老中・久世大和守(安部徹)は、家督相続を願い出た蒲生家を取潰すために甲賀忍者・闇の蔵人(天津敏)に将軍からの家督相続承認御墨付きを…

技術は進化したが

『タイタンの逆襲』(2012年/監督:ジョナサン・リーベスマン)を観る。神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)と人間の間に生まれたペルセウス(サム・ワーシントン)が、世界をカオスに変えるために復活したクロノスと戦う物語。クロノスを封じ込める…

メリエスとSF映画

録画していた『メリエスの素晴らしき映画魔術』と『月世界旅行(カラー版)』を観る。『メリエスの素晴らしき映画魔術』は、ジョルジュ・メリエスの成功と挫折の人生を追うドキュメンタリーです。1895年、初めて見たシネマトグラフに魅了されたメリエス…

梶原一騎の世界

『チャンピオン太』(吉田竜夫:画、梶原一騎:作)の第5巻を読了。古武術(忍者・拳法・柔術など)の紅吹雪一族が力道山一門と対決します。遠藤・吉村・馬場が敗れますが、頭領である紅吹雪親子と力道山・太がタッグで闘い、敵の弱点をついて勝利ね。次な…

思い出しながら

『チャンピオン太』(吉田竜夫:画、梶原一騎:作)の第4巻を読了。太の持つ太平洋岸王座にグレート・アポロが挑戦しますが、レスラーの必殺技の破り方を発見し、他のレスラーに売るという死の商人がついてきます。二人の試合を見てダブルノックアウトQの…

記憶の断片から

女優の光本幸子(69歳)さんが亡くなる。寅さんの初代マドンナね。私が最初に名前を知ったのは、NHKの金曜時代劇『池田大助捕物帳』(1966年4月8日〜67年3月31日)です。大岡越前(尾上松緑)の娘で、主人公の池田大助(尾上辰之助)の恋人…

やっとのことで

定期健康診査の待ち時間に読みかけだった城山三郎:著の『秀吉と武吉』(朝日新聞社:1986年3月31日第7刷発行)を読了。村上水軍を率いた海賊総大将・村上武吉の79年の生涯を描いた歴史小説です。毛利元就が陶晴賢を討ち取った厳島の合戦で毛利に…

懐かしのレスラーが

『チャンピオン太』(吉田竜夫:画、梶原一騎:作)を読了。太は第4回ワールドリーグ戦に出場して、ラリー・ヘニング、ミスター・アトミック、フレッド・ブラッシー、ディック・ハットン、ルー・テーズと闘います。何故かグレート東郷ともね。何故かという…

懐かしのマンガ

昨日は所用があって大宮まで出て、ブックオフで『チャンピオン太(全5巻)』『忠臣蔵・四十七士の報復』『トーキーは世界をめざす』をゲット。さっそく、『チャンピオン太』の第1巻を読了。『チャンピオン太』は、『少年マガジン』に1962年1号から6…

今度はカンフー西部劇

DVDで『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲』(1997年/監督:サモ・ハン・キンポー)を観る。ウォン・フェイフォン(ジェット・リー)を主人公にしたツイ・ハーク製作の“ワン・チャイ”シリーズの6作目です。カンフー…

韓流西部劇

録画していた『決闘の大地で』(2010年/監督:イ・スンム)を観る。暗殺集団“悲しき笛”の最強戦士(チャン・ドンゴン)が、敵対勢力の皆殺しを命じられるんですが、赤ん坊だけは殺せず、組織の掟を破って赤ん坊を連れてアメリカ西部にやって来るんです…

映画史を知るうえで

録画していた『マダムと女房』(1931年・松竹/監督:五所平之助)を観る。筆が進まなくて静かな郊外に引っ越してきた劇作家(渡辺篤)が隣家のジャズに抗議に行って、逆に好きになるという喜劇です。日本最初のオールトーキー作品で、観客の期待通りに“…

これもお子さま向き

録画していた『リアル・スティール』(2011年/監督:ショーン・レヴィ)を観る。元ボクサーのダメ親父が息子と生活をともにするうちに絆を深める物語。ロボットが人間にかわって格闘技をする近未来の話で、ボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャック…

お子さま向きだが

録画していた『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』(2012年/監督:ブラッド・ペイトン)を観る。神秘の島を探して行方知れずとなっていた祖父(マイケル・ケイン)からの遭難信号を受けたショーン(ジョシュ・ハチャーソン)は、発信源を求めて南…

これで最後

西部劇DVDの『シマロン・キッド』(1952年/監督:バッド・ベティカー)を観る。実在した西部の無法者シマロン・キッドことビル・ドーリン(オーディ・マーフィ)の物語です。ダルトン強盗団を友達のよしみで匿って入牢していたビルが、仮釈放で故郷…

実在西部劇

西部劇DVDの『命知らずの男』(1950年/レイ・エンライト)を観る。北軍ゲリラに家を焼かれたジェシー・ジェームズ(オーディ・マーフィ)は、兄のフランク(リチャード・ロング)、キット・ダルトン(トニー・カーティス)、コール(ジェームズ・ベ…

スター主義の悪弊か

西部劇DVDの『流血の谷』(1950年/監督:アンソニー・マン)を観る。南北戦争が終わり、北軍の英雄だったインディアンのランス(ロバート・テイラー)が故郷に帰ってきます。彼は白人と仲良く暮らせると思っていましたが、露骨な差別を受けるんです…

しつこく西部劇

西部劇DVDの『死の砂塵』(1951年/監督:ラウール・ウォルシュ)を観る。連邦保安官のレン・メリック(カーク・ダグラス)は、リンチされそうになっていたポップ・キース(ウォルター・ブレナン)を救い、正当な裁判を受けさせるために判事のいる町…

時代劇には満足だが

昨夜はテレビ朝日開局55周年記念のドラマスペシャル『上意討ち』を観る。原作は滝口康彦の「拝領妻始末」ですが、原作からの脚色でなく、1967年製作の同名映画(監督:小林正樹、脚本:橋本忍、主演:三船敏郎)のリメイクです。橋本忍が脚本を書いて…

ベレー帽

本日の朝日朝刊別刷り“beランキング”は、好きな手塚治虫マンガ。1位「鉄腕アトム」、2位「ブラック・ジャック」、3位「ジャングル大帝」、4位「火の鳥」、5位「リボンの騎士」となっており、「リボンの騎士」は意外な気がしました。手塚作品には女の…

風景だけで満足

西部劇DVDの『インディアン渓谷』(1946年/監督:ジャック・ターナー)を観る。オレゴン州ジャクソンビルで雑貨屋を営むローガン(ダナ・アンドリュース)は、ルーシー(スーザン・ヘイワード)を愛していますが、彼女は金融業を営む親友のカムロー…

日本公開は8年後

西部劇DVDの『征服されざる西部』(1952年/監督:バッド・ベティカー)を観る。南北戦争が終わり、ハモンド牧場の長男ダン(ロバート・ライアン)・養子のニール(ロック・ハドソン)、牧童頭のギルガン(ジェームズ・アーネス)がテキサスに帰って…

名匠といえども

西部劇DVDの『狙われた駅馬車』(1951年/監督:ヘンリー・ハサウェイ)を観る。駅馬車に積んだ黄金を狙って、脱獄した4人の無法者が駅馬車中継地に現れるんですな。中継地には管理人のサム(エドガー・ブキャナン)とトム(タイロン・パワー)、幼…

昨日に続き

西部劇DVDの『栄光の星の下に』(1951年/監督:ビンセント・シャーマン)を観る。1845年、テキサス共和国がアメリカ合衆国に合併するか、メキシコと結ぶかという騒動の最中、テキサスの牧場主バーク(クラーク・ゲーブル)は、アンドリュー・ジ…

今度は西部劇

西部劇DVDの『烙印』(1950年/監督:ルドルフ・マテ)を観る。町で騒動を起こして逃げ出したチョーヤ(アラン・ラッド)は、レフ(ロバート・キース)という男から大牧場主(チャールズ・ビックフォード)が捜している息子になりすまして財産を奪う…

酷すぎる編集

CATVで韓国時代劇『根の深い木』の第1回と2回を観る。BSフジでも始まっており、第1回は既に観ていたのですが、BSの方は放送時間の関係でカットされている部分があると思い、その確認のためね。ところが、内容がまるで違っていました。物語の概要…

しつこさが不足

昨夜はBS時代劇『アテルイ伝』の最終回を観る。全4回の割には登場人物が多彩なため、全体としてはストーリーを追うだけの総集編的な印象を持ちました。全20回ぐらいにして、人間関係をもっと掘り下げて欲しかったですね。アテルイ(大沢たかお)とモレ…

美しい殺陣

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の45話と最終回を観る。 第45話「博奕ざむらい」(監督:古川卓巳、脚本:国弘威雄)は、博奕好きの浪人が悪ヤクザを退治する物語。刀の持ち人は、浪人・関口源三郎(丹波哲郎)ね。堅苦しい宮仕えが嫌で、剣…