1959年の物価

nostalji2007-11-02

某テレビ局(といっても製作子会社)に貸していた我楽多が返ってきた。画像は、その中の一つの「朝日ソノラマ」の創刊号です。1959年9月に朝日新聞の子会社として朝日ソノプレス社が創業され、12月にニュース現場の音声や音楽などを録音した“ソノシート”をつけた雑誌「朝日ソノラマ」が創刊されました。ソノラマとは、SONUS(ラテン語の音)とHORAMA(ギリシャ語の見もの)をつないだ造語で、ソノシートは綴じ込み付録となっています。雑誌の真ん中に丸い穴が開いていて、そのままプレイヤーにかけて聴けるようになっているんですよ。
でもって、創刊号の内容ですが、1.音で残す1959年、2.ルポルタージュ(街頭録音)、3.歌うトニー・ザイラー(白銀は招くよ)、4.クリスマス・ムード、5.旅へのいざない(石原裕次郎のナレーション)、6.お正月のうた、となっています。わずか20ページの雑誌で定価360円というのは、当時としては高価なものでしょうね。なにしろロードショーの入場料が170円で、新聞の月間購読料が330円の時代ですからね。雑誌としては成功しませんでしたが、ソノシートはレコードよりも安価とあって音楽専用として普及し、朝日ソノプレス社は1966年に朝日ソノラマ社に社名変更しました。ちなみにソノシートは、朝日ソノラマ社(本年9月に解散し、朝日新聞に吸収されましたが)の登録商標で〜す。