インパクトあり

nostalji2011-06-20

録画していた『チャイルド・プレイ』(1988年/監督:トム・ホランド)を観る。シリーズ化された人気B級ホラーの1作目です。何故か、このシリーズは1本も観ておらず、以前から少しだけ気になっていた作品でした。殺人鬼の魂が乗り移った人形に、少年と母親が襲われるという内容で、身近な人形をモンスターにした低予算作品ですが、しっかりツボをおさえた演出で楽しめました。人形の動きが最近のCG特撮と違い、逆に人形らしいリアル感があって新鮮でしたね。古さを感じさせず、まだ観ていない人にもお薦めです。
トム・ホランドは、それまでの吸血鬼映画とは一味違った『フライトナイト』というホラーをこの作品の前に作っており、なかなかの才人だと思うのですが作品数がメチャ少ないですね。製作者に嫌われるタイプなのかな。
江戸川乱歩全集第10巻の『偉大なる夢』を読了。戦時中に書かれた国策小説です。ワシントンまで5時間で到達する超高速爆撃機を設計していた科学者が、アメリカの秘密組織に殺されるんですな。この秘密組織というのが、幕末期に日本にやってきて何代にもわたって日本で暮らして諜報活動を続けている里忍みたいな組織で、彼らのテロ活動を阻止し、その黒幕の正体を暴く物語ね。爆撃機が完成してワシントン空襲を想起させるようなラストになっていま〜す。