大河内伝次郎の丹下左膳だけど……

nostalji2006-01-25

録画していた大河内伝次郎の『丹下左膳(正・続)』(1953年・大映/監督:マキノ雅弘)を観る。伊藤大輔の脚本から柳川真一が潤色したリメイク作品。伊藤大輔丹下左膳で、チャンバラ・ファンを絶賛させた大河内伝次郎も、この作品の時は55歳で、走りながら斬りまくるという動きの早い殺陣には身体がついてゆけない年齢でしたね。伊藤大輔が監督せずにマキノ雅弘がリメイクしたのは、この時の大河内では撮れないと伊藤監督が断ったからのようです。それでも、身体は重くなっていても、大河内伝次郎の殺陣は見映えがします。三田隆の稚拙な演技と、下手くそなチャンバラがなければ、対決がもう少し盛り上がったでしょうけどね。チャンバラは駄目でも、マキノ雅弘の演出は江戸情緒がよく出ていて、時代劇の楽しさがあります。画像は、高木紀彦さんの画集「チャンバラアート」より。
HP:チャンバラ・ワールドの「丹下左膳の部屋」に追加アップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/tange5/densa01.htm