東亜武侠映画

nostalji2006-05-16

録画していた『MUSA−武士−』(2001年/監督:キム・ソンス)を観る。高麗の使節団が明のお姫様(チャン・ツィイー)を救出して蒙古軍と戦う物語です。高麗の徴兵された兵士たちが、漢の難民たちに故郷の思い出を重ね合わせ、戦って死んでいくところはホロリとさせられたりして、表面的にはアクション満載の東亜武侠映画として楽しめます。だけど、蒙古軍に対するこだわりに、私は現在の日韓関係を感じましたね。明が元を倒すまでは、元寇で日本に攻めてきた兵士の大半が高麗兵であったことでもわかるように、高麗は蒙古の支配を受けていました。ちょうど、太平洋戦争で日本が敗れるまで韓国が日本の植民地であったようにね。支配している方は、支配されている方の怨みをそれほど感じていないんですよ。蒙古の将軍が、高麗兵を甘くみていたのは、そういうところにあると思います。徴兵部隊は、王直属の将軍と比べ、蒙古に対してそれほどこだわりを持っていなかったのですが、何かあれば国民一丸となって戦うというメッセージがこの映画にはあります。韓国の国民感情を、日本の為政者はもっと知るべきです。そういえば、蒙古斑という赤ん坊のお尻に出る青痣のようなものは、日本人とモンゴル人の特有なものなんだよなァ。
HP:放出美級名画座に「東亜武侠映画」をアップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/zanmai08/bukyo1.htm
昨日、ワールドカップ日本代表23人が決定しましたが、メディアの露出度が異常に大きいのに驚く。4年前は、日韓同時開催でしたが、これほど騒がなかったような気がします。サッカー人気が高いのはわかりますが、ハシャギすぎじゃないですかね。最近のメディアはトリノ・オリンピックの時もそうでしたが、皆で大騒ぎをするという風潮があるようで、もっと客観的になってもらいたいで〜す。