次郎長伝のおさらい

nostalji2006-06-08

NHKの木曜時代劇が、清水の次郎長を主人公にした『次郎長・背負い富士』ということもあって、録画していた大映オールスター映画の『次郎長富士』と『続・次郎長富士』を観る。
『次郎長富士』(1959年・大映/監督:森一生)は、増川仙右衛門の秋葉の仇討から始まり、保下田の久六を成敗、武居の吃安との喧嘩、吉良の仁吉の荒神山、黒駒の勝蔵との富士川決戦と次郎長伝でお馴染みの話が展開していきます。
『続・次郎長富士』(1960年・大映/監督:森一生)は、次郎長と津向の文吉を仲違いさせようとする平親王の勇蔵の悪だくみと、都鳥の吉兵衛に殺された石松の仇討がメインとなっています。オールスター映画を観ると、当時の俳優ランクがわかりますね。長谷川一夫が断トツのトップで、次が市川雷蔵東映オールスターの次郎長映画での市川右太衛門と同じ役どころですからね。少し離れて勝新太郎本郷功次郎が続きます。カツシンは“座頭市”で雷蔵と同格になりますが、本郷功次郎は独自性が出せずに存在感をなくしていきましたね。内容は長谷川一夫が飛びぬけた存在で、ひとりでチャンバラしていま〜す。
画像は、『次郎長富士』の長谷川一夫(次郎長)と滝沢修(黒駒の勝蔵)です。東映月形龍之介に匹敵する悪役が大映にいなくて、舞台の名優を借りてこないといけないところが、大映時代劇の弱いところです。
HP:チャンバラワールドの「次郎長映画」に追加アップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/jirocho/jiroch4.htm
秋田の男児殺害事件と村上ファンドインサイダー取引事件が一段落したら、エレベーター死亡事故に報道が集中。シンドラー社のエレベーターは欠陥商品みたいですね。これまでにも、他国でも死亡事故が起きていますが、大騒ぎされなかったので遺族への補償だけで対応してきたみたいですね。安全性に対する意識は、世界中で日本人が一番強いのではないでしょうか。シンドラー社の本部はスイスにあっても、経営者はアメリカ人じゃないかなァ。アメリカ人は安全性に鈍感ですからねェ。