文庫本マンガはつらい

nostalji2006-10-25

手塚治虫:著の『手塚治虫西部劇傑作集』(ちくま文庫:2004年10月10日第1刷発行)を読了。「荒野の弾痕」他12の西部劇マンガが収録されています。副題に“二階堂黎人が選ぶ!”とあるのですが、巻末の解説で選定理由について触れていなかったのは残念です。とはいっても、収録作品はそれぞれ特徴があり、読めば何となく選定された理由がわかるんですけどね。「凸凹牧場」は、『ワンワン保安官』や『早射ちマック』のような動物を擬人化したものだし、「光線銃ジャック」はSF西部劇。「グランドメサの決闘」はマカロニ・ウエスタン的情念の世界を描いていますし、「無法の街」は嵐タコの助が活躍するサムライ・ウエスタンですからね。手塚治虫の幅の広さに驚かされます。購入してすぐに読みはじめたのですが、文庫本のためコマ割も文字も小さくて読みづらく、途中で放り出しました。その後、気分が乗った時にページを開いて、やっと読了しました。齢をとると、文庫本マンガはつらいで〜す。
録画していた市川雷蔵主演の『花太郎呪文』(1958年・大映/監督:安田公義)を観る。原作は角田喜久雄の伝奇時代小説です。同作者の『髑髏銭』や『風雲将棋谷』の銭酸奬や蠍道人と比べると花太郎(河津清三郎)のキャラが少し弱いですね。内容的にはご都合主義で首をかしげるところは多々あるのですが、市川雷蔵はこの手の貴種ヒーローが似合っており、雷蔵だけを楽しむ分には問題ないでしょう。HP:チャンバラワールドの「まとめて市川雷蔵」に追加アップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/star3/raizo5.htm