日本で初めてのテレビ西部劇

nostalji2007-06-11

テレビ西部劇のDVD『カウボーイGメン』を観る。政府の密偵パット・ギャラガー(ラッセル・ヘイドン)が相棒のストーニー・クロケット(ジャッキー・クーガン)と法の正義を守るために悪漢たちと戦う物語です。日本では1956年にKRT(現:TBS)系列で放送されました。これは日本最初の海外ドラマであるとともに、最初の日本語吹替えドラマでもありました。当時の関係者の話によると、原音を消さないで滝口順平さんが一人でやっていたとのこと。二重音声になっているわけです。主人公(ラッセル・ヘイドン)の説明的会話が多いといっても、他の役者のセリフはどうやったんでしょうかね。
ところで、このDVDには「女性町長」、「絞首刑裁判」、「黄金のオオカミ」の3本が収録されており、「女性町長」は政府の公道で通行料を取っている町の調査、「絞首刑裁判」は不審な判決をくだす判事の調査、「黄金のオオカミ」は政府がかけた賞金を騙し取ろうとする猟師の不正を暴く物語で、政府に対して敵対行為をする相手と戦うわけです。彼らの身分は政府のエージェントなんですが、西部開拓時代に情報部員なんていたんですかね。リメイク映画化された『ワイルド・ウエスト』の主人公も政府の情報部員でしたが、ちょうどスパイブームの時に放送されたので、ドラマ用に創作された身分だと思っていたんですよ。