想い出の映画

nostalji2007-07-23

録画保存していた『笛吹童子』(1954年・東映/監督:萩原遼)を観る。昨日の日記で急に観たくなりましてね。内容は、はっきり憶えているのですが、改めて観直すと時代を反映していることに気づきましたよ。『笛吹童子』は“応仁の乱”後の荒廃した時代を背景にしていますが、昭和29年と重ねあわすことができます。主人公の笛吹童子中村錦之助)は、戦火に焼かれて苦しむ都の人々を見て、武力に頼るのでなく別の方法で宿敵シャレコウベ党を倒そうと考えるんですな。シャレコウベ党台頭の発端となるのが、ドクロ面と白鳥面が空中で戦って白鳥面が真っ二つに割れてしまったことにあり、白鳥面(正義の象徴)を作ることによって、シャレコウベ党(邪悪)の象徴であるドクロ面を破ろうと誓うわけです。つまり、戦後の日本が実感していた非武装正義をテーマにしているんですねェ。画像は、笛吹童子中村錦之助
HP:団塊昭和通信の「映画」にアップ⇒http://kazu60.hp.infoseek.co.jp/eiga1/fuehuki.htm
散歩していて、今年初めてセミの鳴き声を聞く。我が家の周囲では、まだ鳴き声が聞こえず、夏の訪れが年々遅くなっていくような気がします。その分、いつまでも暑さが続き、夏の終わりが遅くなっているのでしょうが……