史実がモデルだった

nostalji2007-09-11

加太こうじ:著の『江戸の事件簿』(立風書房:1979年6月1日第1刷発行)を読了。読了といっても、最初からじっくり読んだわけじゃないですけどね。家康の江戸入城から東京改称までの江戸で起こった60の事件を綴った史談の中から興味深いものだけを読みました。映画でお馴染みの、町火消しと相撲取りの喧嘩は、“め組の喧嘩”として史実にあるんですね。1804年1月16日、芝神明の境内で興行中の相撲と町火消しの若い者が大喧嘩をしたんです。事の起こりは、相撲見物にきた“め組”の若頭・辰五郎が小屋に無料入場しようとしたところ、相撲取りが断ったんですな。当時の慣習として、興業物は土地の鳶職の世話になるので顔パスが許されていたんですよ。それを断られたものだから、辰五郎は芝居小屋へ行って水茶屋の女を張り合っていた九州山の悪口を言ったら、ちょうど芝居小屋にきていた九州山が怒って手近にいた“め組”の若者を殴り、喧嘩が開始。鳶の者と力士が境内に駆けつけてきて乱闘となり4時間におよぶ大喧嘩になったわけです。南町奉行所の捕り方がやってきて、30数人もの逮捕者が出ました。今までフィクションだとばかり思っていましたねェ。表紙に使われている錦絵は、“め組の喧嘩”だと思います。
PSで『信長の野望烈風伝』をプレイ。1587年が終了した時点で、伊達は河越城小田原城を攻略して北条家を滅ぼしました。島津は十河城を巡って織田軍と抗争中です。