世代は違うけど

nostalji2008-07-25

図書館から借りてきた出久根達郎:著の『隅っこの「昭和」』(角川書店:2006年6月30日初版発行)を読了。副題に“モノが語るあの頃”とあるように、モノを通して昭和を語ったエッセイです。著者が小学校にあがったのが1950年とのことですから、モノのない時代を強烈に体験した世代ですね。モノが出回ってきた時代に育った団塊の世代と違って、モノ不足のトラウマを持っていますね。高度経済成長の担い手として豊かなモノ社会作りに邁進したのがわかります。ちなみに、団塊の世代はバブル成長の担い手としてモノの使い捨てに邁進しました。“もったいない”の思想なんてありません。本書に出てくるモノは、私にも記憶にあるものばかり(唯一“カバヤ文庫”は知らなんだ)ですが、ちゃぶ台のように見直したら現在でも役立つものがありそうですね。七輪と練炭を自殺に役立てるのは困りものですが……