高田浩吉の時代劇

nostalji2008-08-08

録画していた『大江戸出世双六』(1955年・松竹/監督:福田清一)を観る。お馴染みの一心太助高田浩吉)の物語です。一心太助の定番メニュー通り(家宝の皿を割った恋人を助けたり、お忍びで長屋に暮らすことになった家光との友情など)に物語が展開していきますが、太助がやたらともてるのは二枚目・高田浩吉だからでしょう。歌いながら魚を売ると女性が列をなして買いに来るんですからね。
全体的にコメディ・タッチで、付け鼻のメークをした山路義人が笑わせてくれましたが、バンジュン(大久保彦左衛門)とアチャコ(長屋の大家)は臭い演技でわざとらしさが目立ち、全然可笑しくありませんでした。DDT噴霧器のような道具を使った高田浩吉の立回りは見ちゃいられませんでしたが、近衛十四郎と戸上城太郎の立回りは流石でしたね。いろいろテンコ盛りですが、歯切れの悪い演出で、観ていてイライラしてきましたよ。それにしても意味不明の題名だァ。