古い時代劇の二本立て

nostalji2008-09-29

録画していた『御存じ右門・護る影』と『将軍は夜踊る』を観る。
『御存じ右門・護る影』(1943年・大映/監督:西原孝)は、松平伊豆守に御家を取り潰されて復讐しようとする一味とアラカンの右門が戦う物語。原健作の伝六は可笑し味がなく今イチだし、山口勇のアバ敬も愛すべき憎々しさがなくキャラとしては面白くありません。物語展開も褒められたものではありませんが、チャンバラシーンが多く、退屈しません。竹をバッサバサ斬り倒しながらの、竹林でのラストの大立回りは見応えがありましたよ。アラカンのチャンバラの巧さが光っていま〜す。
『将軍は夜踊る』(1950年・東宝/監督:丸根賛太郎)は、タイトルに“大岡政談”と冠がついていたように、新興宗教の犯罪を大岡越前柳家金語楼)がつきとめるというコメディ時代劇。双葉山の連勝ストップや、踊る宗教といった当時の時事ネタがギャグとして使われており、現在ではピンときません。服部良一の音楽にのって教祖の笠置シズ子と将軍の花菱アチャコが踊るんですが、笠置のエネルギッシュな踊りは一見の価値はありますが、アチャコの踊りは宴会芸ですな。金語楼も取立てて面白いとは思えません。画像は大岡越前金語楼