割安DVDとして

nostalji2009-01-23

雨が止んで、晴れてきたので散歩に行く。ついでに本屋に立ち寄り、“東映時代劇傑作DVDコレクション”の『赤穂浪士』を購入しました。DVDで楽しみながら東映時代劇の魅力をマガジンで紐解いていくDVD付きマガジンシリーズの創刊号ね。すでに第2号が発売されているのですが、創刊号特別価格990円だったので、“忠臣蔵”DVDということもあり購入しました。マガジンの中身は薄っぺらくて資料的価値はありません。発売予定の50作品のリストを見ると、疑問に思う作品が少なからずありますね。テレビCMで葵新吾が「気に入ったぞ」と言っていましたが、私は気に入りません。次号からは購入予定な〜し。
帰宅して『赤穂浪士』でなく、録画していた『血斗水滸伝・怒涛の対決』(1959年・東映/監督:佐々木康)を観る。笹川の繁蔵(市川右太衛門)と飯岡の助五郎(進藤英太郎)の対立を描いたお馴染み“天保水滸伝”が、国定忠治片岡千恵蔵)も登場して、東映オールスターの出演で賑やかかに繰り広げられます。繁蔵を目の敵にしている助五郎は関八州取締りの悪徳役人(月形龍之介)と結託し、十手を利用して助五郎をつぶそうとするのですが、ピンチらしいピンチもなくスイスイ乗り切り、子分の堺駿二大河内伝次郎が殺されて、やっと大利根河原の大喧嘩となるんですね。平手造酒の大友柳太朗がスケールの大きいバツグンの立回りをみせてくれます。大友柳太朗だけでなく、中村錦之助大川橋蔵東千代之介若山富三郎といった主演クラスのスターにはそれぞれ見せ場が用意されているところは、オールスター映画ならではです。それにしても、善と悪がはっきりしており、これほどわかりやすい映画はありません。この作品も上記のDVD付きマガジンシリーズで発売されるのですが、この手のオールスター任侠映画なら、『任侠中仙道』の方が傑作だと思いますよォ。