トラブルがなくても

nostalji2009-02-22

録画していた勝新太郎主演の『天竜の鴉』(1959年・大映/監督:安田公義)を観た後、家族で食事へ。品数7のランチタイムのコース料理で、仔牛のステーキは今イチでしたが、選り取り見取りの焼たてパンは美味で満足、満足なのです。腹ごなしに大宮公園をウォーキングして帰宅しました。
でもって、『天竜の鴉』ですが、カツシンが白塗り二枚目時代の股旅映画です。カツシンが自分で歌う主題歌をバックに旅を行く、といった具合にね。内容も、堅気の弟の出世のために金を工面しようとするカツシンが、彼を憎む悪党の卑劣な罠で人殺しにされるが、都合よく悪党をやっつけて冤罪を晴らすという単純な物語です。カツシンを助ける義賊の役で梅若正二が出演していますが、これが彼の大映最後の作品なんです。赤胴鈴之助で人気スターになりましたが、会社とのトラブルで大映を辞めることになったんですね。だけど、そのまま大映にいても大成したか疑問です。東映の伏見扇太郎と同じように、瞬間的なアイドル人気だけだったですからねェ。画像は、梅若正二。
中村又五郎さんが亡くなる。享年94歳。歌舞伎界では超有名ですが、私にとっては『剣客商売』の秋山小兵衛ですね。フジTVの時代劇スペシャルで放送されただけなんですが、原作者の池波正太郎が秋山小兵衛は又五郎さんをモデルしたと明言していただけあってピッタリでした。