物は安く、豊かになったけど

nostalji2009-04-09

西岸良平:著の『三丁目の夕日』(小学館)の、“夕焼け”と“マイホーム”を読了。
“夕焼け” (2002年11月1日第1刷発行)は、夕暮れに関連した18話が収録されています。町田忍のコラムは「自転車」ね。昭和33年の大学卒の平均初任給が9200円で、実用自転車の価格が16000円したのですから、どこの家庭にもある代物じゃなかったんですね。まして子供用自転車なんてあるわけがない。自転車は娯楽のためにあるのでなく、仕事のためのものが多かったです。当時の日本は発展途上国で、自転車の重要度でその国の経済発展状況がわかりますね。自動車代わりに自転車が活躍している国は発展途上国ね。
“マイホーム” (2002年11月15日第1刷発行)は、家族に関連した13話が収録されています。1話の「テレビがわが家にやって来た!」では、家族のチャンネル争いがテーマね。テレビは一家に一台の時代で録画機器もなく、番組も現在のような長時間の水増しバラエティばかりでなく、中身の濃い30分〜60分番組だったので、チャンネル争いは熾烈でしたね。誰もが真剣にテレビを観ていた時代でした。町田忍のコラムも、それに関連して「テレビ時代と東京タワー」で〜す。