日活時代劇

nostalji2009-08-18

録画保存したままだった『月下の若武者』(1957年・日活/監督:冬島泰三)を観る。ディアリスコープ・ブロックレンズを使用した日活スコープ第1回作品です。1957年といえば、石原裕次郎を中心とした現代劇へ日活が路線変更する時期にあたりますが、カラーワイド画面ということで時代劇を製作したのでしょうか。だけど、大映ビスタビジョン第1作の『地獄花』と同じように、この作品も画像がよくありません(ビデオの劣化じゃないよ)。おまけに夜の場面が多いので、色彩効果が発揮できておらず、映像面では失敗作のような気がしますね。記念作品らしく出演者の顔ぶれは、当時若手のホープと期待された長門裕之津川雅彦を主演(劇中でも実の兄弟役)にすえ、相手役も浅丘ルリ子、稲垣美穂子、香月美奈子と日活が売り出そうとしていた女優でした。彼らを支えるのが、沢村国太郎(劇中でも実の親子役)、清水将夫河野秋武坂東好太郎というベテラン陣に、安部徹に水島道太郎の悪役。当時の感覚からすれば、豪華絢爛の時代劇といえます。
適当にアップしていたHP:チャンバラワールドの「時代劇いろいろ」が種々雑多になってきたので整理し、「日活時代劇」に追加アップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/chzak02/iroiro3.htm