必殺といっても

nostalji2009-11-12

録画していた『必殺!最強チル』と『荒野の用心棒』の最終回を観る。画像は、チル役のエリック。『必殺!最強チル』は、日本の“必殺”シリーズをモチーフにしたとのことですが、内容的にはかなり異なります。昭顕世子の死の謎が物語の基幹になっていて、フュージョン時代劇であるとともに史劇にもなっているんですね。昭顕世子は清から科学・カトリック教などの西洋文化を持ち帰り、親明派で保守的な父である仁祖(第16代朝鮮王)と対立し、毒殺されたと云われています。仁祖は改革的だった光海君(第15代朝鮮王)からクーデターで政権を奪っており、韓国民の間では評判の悪い王様のようです。『イルジメ』でも仁祖は悪役でしたね。最終回は、もちろん……
『荒野の用心棒』は、銃の達人(夏木陽介)・爆薬の達人(竜雷太)・剣の達人(渡哲也)が活躍するチャンバラより射ち合いが主流というマカロニウエスタン的時代劇。菊池俊輔の音楽もマカロニ風です。最終回は、若い宿場役人(水谷豊)を助けて三人が、宿場を支配する無頼のヤクザと黒幕をやっつける物語ね。ヤクザたち全員が新式銃を持っているんですな。ラストの黒幕と役人の決闘は“リバティ・バランスを射った男”でしたよ。1回完結なので、最終回といっても普段と変わりはありません。連続ものと違って、この手のものは録画してまとめて観るより、間をおいて観るほうがいいですね。同じパターンの物語の繰り返しなので飽きてくるんですよ。DVD時代は連続性が魅力となりま〜す。