映画は知らなくても

nostalji2009-12-20

先頃、ジェニファー・ジョーンズさん(90歳)が亡くなったので、画像は『慕情』のピクチャーシート。映画全体の音楽はアルフレッド・ニューマンが担当しているのですが、1955年度のアカデミー主題歌賞を受賞した「恋はすばらしきもの(Love is a Many−Splendored Thing)」は、作詞:ポール・フランシス・ウエブスター、作曲:サミー・フェインです。先に曲が作られて、後から詞をつけたそうです。香港を舞台にしたメロドラマで、ジェニファー・ジョーンズ(中国と英国の混血女医)が、恋人のウィリアム・ホールデンアメリカ人新聞記者)が朝鮮戦争の取材中に殉職したという報せを受け、思い出の丘でありし日の恋人の面影を追い求めるラストシーンに流れるのですが、冒頭のメロディーがプッチーニの「ある晴れた日に」(オペラ『お蝶夫人』)に似ており、映画の内容と相俟って、親しみやすい曲調で爆発的なヒットをしました。現在では、映画音楽というジャンルを越えた、誰もが演奏するスタンダードナンバーになっていますね。
ちなみに、このフォノシートには1954年度のアカデミー主題歌賞「愛の泉」も収録されています。演奏は東京シンフォニカ。平凡な演奏で〜す。