関連づけで

nostalji2009-12-27

録画していた『城取り』(1965年・日活/監督:舛田利雄)を観る。石原裕次郎の初時代劇(『幕末太陽伝』も髷物ですがチャンバラじゃない)です。秀吉なきあと家康に諸大名がなびくなか、義をもって家康打倒を掲げた上杉景勝の勇気に惚れこんだ浪人(石原裕次郎)が、直江兼続滝沢修)の依頼で、上杉領を横奪しようとしている伊達政宗の出城を奪う物語ね。出城を守る伊達の武将が近衛十四郎で、裕次郎との対決が見所となっています。足の長い裕次郎は現代アクションにはむいていますが、チャンバラだと動きのバランスが悪く、近衛の腰のすわった立回りと比べると見劣りがしますね。裕次郎の役は車藤三となっていたけど、司馬遼太郎の原作では前田慶次郎じゃなかったかなァ?
司馬遼太郎といえば、NHK大河『天地人』の後、年末スペシャルとして『坂の上の雲』を放送していますが、本日は第1部の最終回(5回)です。『坂の上の雲』は3年3部作(全13回)で放送予定となっており、原作本(文庫本全8巻)を引っ張り出しました。第1部は2巻までで、本だと全体の1/4なんですが、原作は小説というより史論に近い内容なので、登場人物の肉付けとドラマに膨らみをもたせるために日露戦争前に時間をかけた感じですね。来年の放送が待ち遠しいで〜す。