古代史ドラマを希望

nostalji2010-01-07

録画していたETB特集『日本と朝鮮半島2000年』の第3回と第4回を観る。第3回「仏教伝来」は、渡来人がもたらした飛鳥文化について、飛鳥寺と韓国王興寺の遺跡などから交流を検証しています。仏教がたんに信仰の対象とされただけでなく、渡来豪族の蘇我氏VS血縁豪族の物部氏の新旧二大勢力の政争に利用されたことに言及し、渡来人の業績が解明されていきます。
第4回「そして“日本”が生まれた」は、大化の改新から白村江の戦いを経て、律令国家へと成立する過程を、当時の半島情勢と関連して解明しています。服制や年号を唐と同じにした新羅をみて、独立国家としての危機を抱いた中大兄皇子が唐の日本侵攻の防波堤とするために百済に援軍を送ったという解釈は面白いですね。しかし、白村江で唐に敗戦し、唐の律令制度にならって国家体制を整備していくのですが、敗戦から学ぶというのは、日本人の特質かもしれません。
画像は、2006年正月にNHKで放送された『大化の改新』の渡部篤郎蘇我入鹿役)。ちなみに中大兄皇子小栗旬でした。それにしても、古代史はあまりドラマ化されていませんねェ。史実なんて殆どわからない時代で、韓国時代劇のように想像力豊かに描いたら面白いものができると思うのですが……