やっぱり長かった

nostalji2010-01-16

録画保存しておいた西部劇『ワイアット・アープ』(1994年/監督:ローレンス・カスダン)を再見。ワイアット・アープの兄弟愛をテーマに、保安官となって活躍する前の青年時代から、OKコラルの決闘後の復讐戦までを描いた伝記ドラマとなっています。3時間11分の大作ですが、総花的な内容で、盛り上がりに欠けますね。ドク・ホリデイとの友情や、クラントン一家との確執に深みがなく、全体的に説明不足は否めません。ケビン・コスナーのアープとデニス・クエイドのドクは悪くありませんが、クラントンやカーリー・ビルは役不足。悪に魅力がないと、決闘シーンも今イチです。確認のために部分的に見ることはあっても、通しで再々見することはもうないでしょう。
画像は、『ワイアット・アープ』のサントラCDジャケット。映画と同様に印象に残る曲はありません。
映画評論家の双葉十三郎さん(99歳)が12月に亡くなったのを今日の朝刊で知る。スクリーン誌に連載されていた「ぼくの採点表」は、私にとって映画評論のバイブルでした。要約の素晴しさ、ポイントをおさえた評価、まさに名人芸です。映画への研ぎ澄まされた感覚は超一流で、宣伝屋・紹介屋・解説屋・感想屋といったプロとは思えない批評とは一線を画しており、私の映画鑑賞における永遠の手引書で〜す。
今日の朝刊で幕末の和製拳銃について知る。ペリーが1854年の2度目の来日の際、将軍家や江戸幕府の閣僚に贈ったコルト社製の最新式拳銃を複製したものらしい。写真を見ると、コルト・ウォーカー・モデルに似ていますね。水戸藩が製造して、桜田門外の変で使われた可能性があるとのこと。ペリーの拳銃が日本で複製されていたなんて、驚きですよ。幕末ガンマンへの夢が膨らみますねェ。