映画カレンダーから

nostalji2010-01-20

画像は、『点と線』(1958年・東映/監督:小林恒夫)のポスター。今年は松本清張生誕100周年ということで、映画化された清張作品が数多く放映されますね。清張作品はトリックの妙味よりも、身近な社会で発生する犯罪を通して、見せかけの秩序への矛盾をするどく追究する社会派推理小説ですが、『点と線』はトリックの面白さにもあふれていました。東京駅13番ホームから15番線が見通せる空白の数分を使ったトリックを中心に、列車時刻表を駆使したアリバイ・トリックは、後年多くの推理小説家に影響をあたえ、時刻表トリックというジャンルが確立しましたからね。
映画は謎解きを中心に展開しており、出演者も含めて派手さはありませんが、刑事ドラマとして見応えがありました。ちなみに、捜査の発端となる男女の死体が福岡香椎海岸で発見されたのが、1月20日だったので〜す。