時代劇にリメークしたら

nostalji2010-01-24

NHKハイビジョンが西部劇『ヴェラクルス』(1954年/監督:ロバート・オルドリッチ)を放映。南北戦争が終わり、南軍将校だったトレイン(ゲーリー・クーパー)が一旗あげようと革命騒ぎにゆれるメキシコにやってくるんですな。無法者たちも流れ込んできており、トレインは無法者のエリン(バート・ランカスター)と敵になったり味方になったりして意気投合していきます。銃の腕前を見込まれた二人は、マキシミリアン皇帝の側近(シーザー・ロメロ)から伯爵令嬢をヴェラクルスまで送る護衛役を頼まれます。この旅行の真の目的は、馬車に隠した軍資金の輸送で、この金をめぐって政府軍・革命軍・無法者たちが戦いを繰り広げるのです。アクションにつぐアクション、逆転また逆転と西部劇の面白さを満喫できます。画像は、ゲーリー・クーパーバート・ランカスター
クーパーとランカスターのラストの決闘は評判となり、五味康祐の時代小説『柳生連也斎』のラストは、これがヒントになったとのことですが、物語全体も時代劇に焼き直すことが可能ですね。戦に敗れて主家を失った武将が旅の途中で、浪人から馬を買うんですな。その馬は、大名家から盗んだもので、武将は藩士たちに追われます。浪人は野心をもっていて、野武士の一団から抜けたことにより野武士に追われています。武将と浪人は剣の腕前を見込まれて、家老から隣国へ使節として行く姫の護衛を頼まれます。使節の真の目的は馬車に隠した軍資金の輸送で、この金を奪おうとする野武士集団や、金を横取りして下克上を考えている家老一味と戦いを繰り広げます。最後は、金を独り占めしようとする浪人と姫を隣国の城に送り届けようとする武将との決闘ね。探せば、時代劇にリメークできそうな西部劇が結構ありそうな気がしま〜す。
米女優のジーン・シモンズさん(80歳)が亡くなる。貞淑で心の強い女性役が似合う女優でした。『大いなる西部』では彼女の特質が活かされており、グレゴリー・ペックが惹かれていくのが、納得、納得でしたよ。