マカロニ音楽の魅力

nostalji2010-04-06

マカロニウエスタンがブームとなった要因には、本場西部劇にないガンプレイや残酷性があげられますが、音楽も忘れることができません。哀愁があって、躍動感がある……映画の内容は忘れても、音楽だけは憶えている人が多いと思いますよ。中でも味わいがあるのが、「さすらいのジャンゴ」ね。『続・荒野の用心棒』の主題歌で、ぬかるみ道を棺桶ひきずって歩いていく黒いロングコートの男……そこにカンツォーネ風主題歌がかぶる名曲です。音楽はルイス・エンリケス・バカロフ。主題歌を歌うのはベルト・フィア。ロッキー・ロバーツが歌う英語バージョンがありますが、カンツォーネは、やっぱりイタリア語ですね。ちなみに、北島三郎が歌う日本語バージョンもあります。
画像は、ベルト・フィアが歌う「さすらいのジャンゴ」が収録されているレコードジャケット。他に「ガンマン無頼」「さすらいの一匹狼」「続さすらいの一匹狼」の主題歌が収録されています。ブームの時はレコード会社各社から、“これぞマカロニウエスタン”といったような惹句のレコードがEP・LP問わず、次々と発売されましたねェ。
録画していた『大仏開眼(後編)』を観る。前編を観た時にも感じたのですが、朝廷内の権力闘争・反乱、真備と仲麻呂の友情と対立、それに恋をからめて物語を膨らませたら大河ドラマになりうる題材だけに、ドラマスペシャルでは惜しい気がします。