新聞を見て

nostalji2010-05-19

画像は、『八月の濡れた砂』のレコードジャケット。作詞家の吉岡治さんが亡くなったことは新聞で知っていたのですが、石川セリが歌う『八月の濡れた砂』の作詞をしていたことには気づきませんでした。吉岡さんといえば演歌のイメージしかなかったものですからね。ジャケットを見て確認したら、治でなくオサムと片仮名表記されていましたよ。『八月の濡れた砂』は同名映画(1971年・日活/監督:藤田敏八)の主題歌で、青春の陰といったような若い世代の倦怠と虚無感が漂う名曲です。
連日、口蹄疫の感染が話題になっていますが、感染力の怖さに対する認識が甘かったような気がしますね。口蹄疫は西部劇ではお馴染みで、『ローハイド』や『ボナンザ』といったテレビ西部劇では必ずといっていいほど口蹄疫が出てくるエピソードがありました。特に印象に残っているのは、『バージニアン』を劇場公開用に編集した『大砂塵の男』(1972年/監督:ポール・スタンリー&ジェリー・ホッパー)です。自分の牛から口蹄疫に罹った牛が見つかり、牧場主のチャールズ・ブロンソンが仲間に迷惑をかけられないといって全ての牛を射ち殺して埋めるんですよ。日頃は仲の悪かったジョージ・ケネディブロンソンの牧場経営者としての責任感にわだかまりを捨て、牧場が再開できるように牛を与えて協力するんですな。現代西部劇の名作『ハッド』(1962年/監督:マーティン・リット)でも、口蹄疫の牛をめぐっての親子(メルビン・ダグラスとポール・ニューマン)の葛藤が物語の重要な位置を占めていました。口蹄疫が畜産業者に多大な被害を与えることは、西部劇を観ていれば素人でもわかりま〜す。