思い入れのマカロニ

nostalji2010-06-08

今週はBS2でジュリアーノ・ジェンマの西部劇(マカロニウエスタン)を放映中。本日は『南から来た用心棒』(1966年/監督:ミケーレ・ルーポ)で、私の好きな作品です。私が劇場のスクリーンで映画を一番観ていた(3本立て映画館を1日3館ハシゴしたりして、年間300本以上観ていた)のは大学の4年間でして、その最初の映画が『南から来た用心棒』だったんですよ。ラオールが歌う主題歌は公開前からラジオで流れていて、ヒットチャートの上位にランクされていました。主題歌が良くて、公開されるや映画館に駆けつけたのです。当時は、マカロニ主題歌がヒットするものだからレコード収録が先行して、「暗黒の用心棒」(砂塵に血を吐け)や「鮮血の無法者」(地獄から来たプロガンマン)のように公開時の邦題と違ったものもありましたね。
でもって、『南から来た用心棒』ですが、『荒野の1ドル銀貨』でマカロニ日本初お目見えしたジェンママカロニの日本公開2作目で、ジェンマの日本での人気を不動のものにした作品です。“空中回転射ち”のように軽快でカッコ良いガンプレイやコリンヌ・マルシャン相手に爽やかダンディ振りを見せて、ジェンマのキャラがうまく活かされていますからね。画像は、ジェンマとコリンヌ・マルシャン。
拳銃をブッ放すだけ(バントラインで殺しまくるのだ)のフェルナンド・サンチョの悪党ぶり、リンチを加えてもすぐに治る両手、水筒爆弾といった小道具など、名作ではありませんがマカロニの程好い楽しさが溢れていま〜す。