再見したいテレビ時代劇

nostalji2010-06-21

画像は、北大路欣也が歌う『地獄の辰捕物控』の主題歌「何故にお前は」のレコードジャケット。『地獄の辰捕物控』は、寄せ場帰りの無法者・辰(北大路欣也)が、“蛇の道は蛇”とばかりに岡っ引きとなり、世間の表に出てこないワルと闘う、笹沢左保の小説を原作にしたハードボイルド捕物帳で、1972年にNET(現:テレビ朝日)系列で放送されていました。裏番組に『木曜洋画劇場』があって、毎回観ていたわけじゃないんですが、それまでの捕物帳にない異色作でしたね。
辰の使う十手が、現在NHKの土曜時代劇『まっつぐ』で松平健が使っている十手と同じ長十手で、刀相手の立回りを迫力あるものにしていました。それまでの捕物帳に出てくる十手は通常1尺2寸程度(37〜38センチ)のものでしたが、長十手は長さも太さもその倍はありましたね。長十手を使った最初の捕物帳でした。
事件は1話完結なんですが、祝言をあげて3日目に姿を消した恋女房(大原麗子)の行方を捜し求めるサイドストーリーがあるドラマ構成は、人気海外ドラマ『逃亡者』の影響を受けたのかもしれませんが、当時としては珍しいと思いますよ。全26話なんですが、放送されたのは全部で25話で欠番があり、是非ともCATVで全話再放送してもらいた〜い。