奇想天外というより

nostalji2010-07-01

録画していた『GOEMON』(2009年/監督:紀里谷和明)を観る。石川五右衛門江口洋介)が紀伊国屋文左衛門から盗んだ箱の中に明智光秀豊臣秀吉奥田瑛二)の連判状があって織田信長中村橋之助)殺しの黒幕は秀吉なんだってさ。石田三成要潤)の配下に霧隠才蔵大沢たかお)がいて、今は徳川家康伊武雅刀)の配下になっている服部半蔵寺島進)は、かつては織田信長の配下で、五右衛門と才蔵は半蔵の弟子だったんだよ。五右衛門は茶々(広末涼子)の護衛役で五右衛門と茶々は初恋相手。三成の裏切りによって秀吉に処刑された才蔵と、伯父の仇として秀吉の命を狙う茶々のために、秀吉と三成を五右衛門が殺すんですよ。史実も考証も無視したコンピュータ・ゲームの世界が展開します。
単に奇をてらっているだけで、新しいものはありません。ゲームのような映像で殺しまくっても、迫力もなければ驚きもありませんね。フランク・ミラーの映像を真似しているんじゃないかな。「格差が貧困を生む」とか「自由とは何だ」なんて陳腐なセリフはやめにして、韓国フュージョン時代劇のように五右衛門と茶々のベタベタのラブロマンスにしたほうが面白くなったと思いますよォ。