力士の副業

nostalji2010-07-05

連日、大相撲は野球賭博のことばかり。ヤクザとの関係は江戸時代から脈々と受け継がれてきたもので、単純には片付かないと思いますよ。大相撲はスポーツじゃないんですよ。外見はスポーツに見えますが、力芸を見せる古典芸能なんです。歌舞伎や落語と同じです。江戸時代から様式が全然変わっていないでしょう。
大相撲の運営資金は相撲興行だけでは成り立たず、タニマチと呼ばれる御贔屓衆の資金提供が大きな存在となっていますね。力士は「ゴッツァンです」だけでタニマチに飲み食いをはじめ、さまざまな面倒を見てもらっています。タニマチにとって力士は大物誇示の証明で、力士は力士らしくと、髷を初めとする大相撲の様式が維持されてきました。タニマチに宴席に呼ばれたら断るわけにはいかないし、タニマチの中にはヤクザと係わりのある人もいるでしょう。江戸時代から多種多様な興行を仕切ってきたのはヤクザですからね。昔ながらの運営体制の相撲協会では、激動する時代の波に乗れないですね。今回の事件を大相撲の歴史的転換点にするには相撲協会の抜本的改革が必要です。
画像は、増位山と沢田嘉津枝のデュエット『だから今夜は…』のレコードジャケット。歌の上手い力士は多くいますが、増位山の歌は宴会芸を超えた上手さですね。本業としても、やっていけますよ。B面はソロの「あなた任せの私なの」で、相撲協会のことを歌っているわけではありませ〜ん。