理由をつけて再見

nostalji2010-07-19

梅雨明けしたら猛暑。健康によくないとわかっていても、1日中エアコンの中でグダグダしています。
アルド・サンブレル追悼でDVDの『さすらいのガンマン』(1966年/監督:セルジオ・コルブッチ)を観る。バート・レイノルズが主演したマカロニウエスタンです。テレビ西部劇『ガンスモーク』に出演したのを皮切りに、『夜間捜査官ホーク』『警部ダン・オーガスト』とテレビシリーズに連続主演して名前が知られてはいましたが、ビッグネームになる前の作品ね。『荒野の用心棒』に出演したクリント・イーストウッドと同じ状況だったといえます。『さすらいのガンマン』があまりヒットしなかったこともあって、さっさとハリウッドに戻り、70年代に野生的スターとしてブレークしたのは周知の通りです。この作品でも野生的な魅力と、スタントマンを使わないアクションを見せてくれますよ。
アルド・サンブレルは主人公ナバホ・ジョー(バート・レイノルズ)の妻を殺した悪い奴。オープニングでインディアンの可愛い娘を殺して頭の皮を剥ぐという残虐ぶりを見せてくれます。残酷はマカロニの売りでして、他にも色々なケッチャップ料理が出てきます。アルド・サンブレルはガンバッテいますが、一番手悪役としての力不足は否めません。ジャン・マリア・ボロンテのような悪の凄みや、クラウス・キンスキーのような異常性が不足していますからね。演技的に徹しきれない弱さがありま〜す。