クリスマスのメッセージ

nostalji2010-12-25

ビデオで『三人の名付親』(1948年/監督:ジョン・フォード)を観る。銀行を襲った三人の無法者(ジョン・ウェイン、ペドロ・アルメンダリス、ハリー・ケリー・ジュニア)が、保安官(ワード・ボンド)に追われて砂漠へ逃げ込むのですが、水袋を撃たれたために水場に向かいます。水場で幌馬車を発見し、お産で苦しむ女性の介抱をすることになるんですな。彼女の夫は、水がないので誤って井戸を壊し、アルカリ水を飲んで狂った馬を追って行方不明になっています。女性は出産しますが、子どもを三人に托して息をひきとります。聖書に導かれ、赤ん坊を連れて町に向かうのですが、傷を負って弱っていたハリー・ケリー・ジュニアが死に、足を骨折したペドロ・アルメンダリスがウェインに後を頼んで自殺し、二人の霊に励まされ、突然現れたロバに赤ん坊を乗せ、ウェインはやっとの思いで町にたどり着きます。その夜はクリスマスだったのです。
原作はピーター・B・カインの小説で、1916年・1920年・1930年・1936年と映画化されており、1920年版はハリー・ケリー主演でジョン・フォードが監督しているんですよ。「ハリー・ケリーの想い出に捧ぐ」と冒頭にメッセージされますが、この作品の前年にハリー・ケリーが亡くなっており、ハリー・ケリー・ジュニアはこの作品が映画デビューとなりました。三人の男が赤ん坊を托されたように、フォードはハリー・ケリーに息子を托されたのですかね。
内容はかなりご都合主義的ですが、フォードらしいユーモアを散りばめた詩情あふれる演出は見事です。ラストの処理など大甘ですが、ファンの心を暖かくさせるフォードのクリスマス・プレゼントでしょう。