B級でも

nostalji2011-01-06

録画していた『犯罪王ディリンジャ』(1945年/マックス・ノセック)と『デリンジャー』(1974年/監督:ジョン・ミリアス)を観る。昨日の『パブリック・エネミーズ』と同様に、ジョン・デリンジャーを主人公にした実録ギャング映画です。
『犯罪王ディリンジャ』は、最初の犯罪で捕まったデリンジャーローレンス・ティアニー)が、刑務所で知り合った仲間を脱獄させてギャング団を結成し、映画館から出てきたところを射殺されるまでを75分で描いています。一本調子でメリハリもなく、主演のローレンス・ティアニーにも魅力がなく、安っぽさだけが目立つ凡作です。
デリンジャー』は、ジョン・ミリアスの初監督作品で、主演のウォーレン・オーツも個性ある傍役から主役になったばかりの頃の作品で、当時としてはB級扱いでした。だけど再見してみると、デリンジャーの有名エピソードがきびきびした演出で描かれており、『パブリック・エネミーズ』よりもギャング映画らしい好い味を出していましたよ。メルビン・パーヴィス役のベン・ジョンスンも不屈の捜査官ぶりを見せてグッド。画像は、『デリンジャー』のレコードジャケット。