ひどい邦題

nostalji2011-01-20

録画していた『アバター・オブ・マーズ』(2009年/監督:マーク・アトキンス)を観る。原作はエドガー・ライス・バロ−ズの『火星のプリンセス』で、原題もそのままでした。ところが邦題は、ヒット商品便乗のような訳の分からないものになっています。『火星のプリンセス』は世界的に有名なSF冒険小説の古典ですが、邦題を考えた人は、そんなことは知らないんだろうなァ。
米特殊部隊のジョン・カーター(アントニオ・サバト・ジュニア)は、アラブテロの襲撃にあって重傷を負い、軍の体外離脱実験で分身が火星に送り込まれます。彼はそこで火星人同士の戦争に巻き込まれ、地球人そっくりの美しき火星女王デジャー・ソリス(トレーシー・ローズ)を助けて火星人絶滅の危機を救うのです。
原作は元南軍の英雄ジョン・カーターアパッチ族の襲撃を受けて洞窟に逃げ込み、異次元スリップして火星にやってくるんですが、物語展開は原作に則していますね。だけど、絶世の美女であるデジャー・ソリスがとうのたったトレーシー・ローズでは侘しくなります。大気製造工場が町工場に毛の生えた程度の規模だし、チーピーさの目立つトホホ作品で〜す。