放射能の恐怖

nostalji2011-04-01

アメリカが核実験をさかんに行なっていた頃、放射能による突然変異の恐怖を描いたB級SF映画が多く作られていました。殆どが巨大化するものでしたね。蟻とか蠍とか人間もね。
平成ゴジラも普通の恐竜(ゴジラザウルス)が突然変異して巨大化不死身となったんですな。ゴジラ原子力発電所を破壊しても、放射能を自分のエネルギーとして吸収するので、日本国内には放射能被害は及ばない。だけど、ゴジラが口から出す熱線は相当量の放射能の含んでいる筈だから、ゴジラが破壊した都市は放射能汚染されていたんだろうなァ。平成ゴジラでは、スーパーX(ゴジラ用兵器)から核連鎖反応を制御するカドミウム弾が発射されたり、抗核バクテリアなんてのが効果がありましたね。放射能対策兵器の開発が必要だァ。
ところで、私の好きな東宝怪獣映画に『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年/監督:本多猪四郎)があるんですが、この映画に出てくるフランケンシュタインは、戦時中にドイツから広島に密かに運び込まれたフランケンシュタインの心臓が原爆によって誕生した人間型生命体という設定でした。最初は浮浪児として保護され、人間らしさを身につけますが、どんどん巨大化していくんですな。そして、檻を破って逃亡。その頃、地底怪獣バラゴンが出現して秋田油田を破壊し、地底を南下して富士の樹海で両者が激突します。フランケンシュタインは、バラゴンの日本破壊から守るために戦うんですよ。そしてラストは、フランケンシュタインはバラゴンと一緒に地割れの中に消えていきます。海外版だと巨大なタコが突然出現して湖底に消えていくというトンデモラストになっているとか。この巨大タコは、『水爆と深海の怪物』のタコだったりしてね。
画像は、『フランケンシュタイン対地底怪獣』のサントラが収録されている『SF特撮映画全集8』のレコードジャケット。伊福部昭の音楽は元気が出るなァ。