何故か劇場未公開

nostalji2011-05-11

録画保存していた『夕陽の用心棒』(1965年/監督:デュチオ・テッサリ)を観る。ジュリアーノ・ジェンマがマカロニに初出演(主演)した作品で、彼らしい明るいキャラと颯爽とした動きを見せてくれます。冒頭、子供たちとケンケンして遊んでいたジェンマが、彼の命を狙いにきた無法者を鮮やかなファニングで倒すところや、ラストの山賊一味との銃撃戦はジェンマの真骨頂といえますね。鐘に写るフェルナンド・サンチョめがけ、単発銃でのクッション射ちは、マカロニらしいガンプレイで嬉しくなりますよ。
内容的には、ジェンマとサンチョのやりとりや、山賊一味の女(ニエベス・ナバロ)に惚れてしまう農園主(アントニオ・カサス)の扱いなどに今イチ緊張感のない作品で、現在では劇場未公開が頷けるのですが、これより酷いマカロニが当時(マカロニブームの時)上映されていたことを考えると、ジェンマ主演のこの作品が未公開だったのが不思議な気がしま〜す。
HP:西部劇シネマ館の「マカロニウエスタン」に追加アップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/msaku3/mtdvd4.htm