表題作だけど

nostalji2011-05-18

江戸川乱歩全集の第1巻を読了。第1巻の表題作は『屋根裏の散歩者』で、乱歩の代表作のひとつになっていますが、今イチ面白いとは思いません。トリックや謎解き(明智小五郎が推理)は格段優れたものでなく、犯人による一人称の心理状況の表現が評価されたのでしょうが、感情移入できないんですよ。画像は、日活ロマンポルノの『屋根裏の散歩者』(1976年/監督:田中登)です。私は未見なので、想像するしかないのですが、おそらく原作とは大幅に異なるものだと思います。この作品以外にも、色々映像化されていますが、それらを見て原作を読んだらガッカリするんじゃないかなァ。
児玉清(77歳)さんが亡くなる。私が児玉さんを知ったのは、1964年にTBS系列で放送されていたTVドラマ『義経くん奮戦記』でした。源カンパニーの義経くん(久保明)が、兄の頼朝社長を助けて、ライバルの平カンパニー相手に商戦を展開するサラリーマンアクション(毎回格闘シーンがあるのだ)ドラマね。静役は忘れましたが、義経くんを誘惑する平徳子が北あけみだったのは憶えています。児玉さんは弁慶役ね。五条の大橋で義経くんと喧嘩して敗れ、義経くんの親友になるんだよ。放送期間が短かったので、憶えている人は少ないかなァ。