妄想か現実か

nostalji2011-06-23

録画していた『シャッターアイランド』(2009年/監督:マーティン・スコセッシ)を観る。連邦保安官レオナルド・ディカプリオ)が、精神を患った犯罪者が収容されている精神病院から脱走した女性患者の捜査に、病院がある孤島シャッターアイランドにやってきます。ディカプリオの目的は他にもあって、アパートに火をつけ最愛の妻を殺した犯人がこの病院に収容されていると知り、復讐しようと考えていたんですな。予備知識がなかったので、最初は孤島という密室を舞台にした純粋なミステリーと思っていたのですが、途中からディカプリオの夢の中に色々な事象が出てきて、もしかしたらと思ってきました。結局、当らずとも遠からずという予想のラストでしたね。
スコセッシは、1950年代のミステリーの雰囲気をうまく映像表現しており、ベン・キングズレーマックス・フォン・シドーといった胡散臭い役者を配して、謎を膨らませていくことに成功しています。原作を読んでいても、それなりに楽しめるような演出になっているんじゃないかな。138分を退屈させずに見せるのは、スコセッシの力量といえるでしょう。