映画で時代劇が廃れたのは

nostalji2011-09-20

録画していた『鬼輪番』(1974年・東宝/監督:坪島孝)を観る。公儀隠密“鬼輪番”になるために、少年(少女もいるけどね)の頃から苛酷な修行をして生き残った5人が、紀州藩の謀反を未然に防ぐために新式銃が隠されている火薬庫を爆破する物語です。紀州藩に潜入し、“鬼輪番”狩り(佐藤慶)の探索をかいくぐって目的を達するスリルとサスペンスを期待したのですが、厚みのない内容にガッカリ。原作は小池一夫の劇画ね。鬼の面をつけた忍者“鬼輪番”の陳腐な設定に、ズッコケましたよ。1970年代はテレビ時代劇の全盛時代で、時代劇映画は絶滅期にさしかかっていました。血しぶきと女の裸を売りにしただけのお粗末な内容では、映画館には行かないよォ。
録画していた『さむらい飛脚』の第7話「闇から闇へ」と第8話「空っ風無情」を観る。大友柳太朗・若林豪・品川隆二・川口恒が宿場町を並んで殺し屋一味と決闘に行くところは西部劇タッチで嬉しくなりましたね。小柄を使った魔剣の名手・神田隆を大友柳太朗が倒すのは、『荒野の用心棒』でしたよ。映画よりテレビの方が面白〜い。