実写のストップモーション

nostalji2011-10-03

『隠密剣士(第五部:忍法風魔一族)』の第3話「忍法水竜陣」と第4話「忍法双忍構」を観る。竜の頭をつけた潜水艦が登場し、秋草新太郎の乗っている船に体当たりして沈めます。水深はわかりませんが、頭だけ出しての水の中での立回りには出演者は苦労したでしょうね。現在だったら、うまく特撮処理したのでしょうが。忍者屋敷での伊賀忍者対風魔忍者の戦いとか、面白いものを見せようとする当時の製作者の熱意が感じられます。
タイトルで秋草新太郎と風魔忍者の戦いを背景に、スタッフ・キャストがストップモーションでクレジットされるのですが、フィルムを止めるのでなく出演者が実写で止まるんですな。斬られた格好のままジッするのね。面白くて、マネしてチャンバラゴッコをした想い出がありますよ。
昨夜は、『塚原卜伝』の初回を観る。『隠密剣士』と比べると、技術の進歩は大きいですね。ハイスピードカメラによる撮影が立回りの面白さを生んでいます。甲冑を着けた野武士の一団と卜伝が戦うのですが、内腿や首筋など甲冑に覆われていない部分を斬っていき、理にかなった殺陣で感心しました。塚原卜伝には、船中で決闘を挑まれた相手に、ここでは船客の迷惑になると言って川の中洲に船をつけ、相手が勇んで中洲に降りるや自分は降りずに船を中洲から離して置き去りにする“無手勝つ流”の有名な逸話がありますが、主演の堺雅人はそんな卜伝のキャラにピッタリで〜す。