やっと終った

nostalji2011-10-13

韓国時代劇『王と妃』の最終回を観る。5代王・文宗の末期から10代王・燕山君の最期までを、仁粋大妃(インステビ)の目を通して描いた全186話の長い物語です。チェ・シラが若い時から老齢となり死ぬまでを熱演しています。特に高齢になってからの老け役が見事ですね。『王と私』で仁粋大妃を演じたチョン・イナが感情をあまり表に出さないタイプだったのに対し、チェ・シラは感情丸出し。わかりやすくて良いや。
画像は、端宗のチョン・テウ、世祖のイム・ドンジン、仁粋大妃のチェ・シラ。100話ぐらいまでは首陽大君(スヤンテグン)が世祖になるまでの物語で、その頃は首陽大君の長男・崇の嫁にすぎないチェ・シラの出演場面は多くありません。
首陽大君は、兄・文宗の子・端宗が幼くして王になった為、官僚によって政治を支配され王権が弱体化するのを怖れてクーデターを起し、端宗から王位を奪うのですが、長男・崇は若死にし、後を継いだ次男の睿宗もわずか14ヶ月で死亡して、長男・崇の息子が9代王・成宗となります。成宗の母・仁粋大妃は、政治の実権を握り、王権強化を図るんですな。外威が台頭しないように、身分の低いユン氏を王妃にしたのが失敗。ユン氏は権力欲が強くて仁粋大妃と対立し、仁粋大妃に敗れて死ぬことになります。これが、後の燕山君の暴政へと繋がるわけです。
『龍の涙』でも、王権強化のために3代王・太宗が多くの粛清を行い、血をみたわけですが、朝鮮王朝の歴史は、権力確保の粛清の歴史といえま〜す。