定番場面は外せない

nostalji2011-10-22

録画していた『江戸の顔役』(1960年・松竹/監督:酒井欣也)を観る。商人殺しの容疑で目明し金蔵(須賀不二男)に追われている片岡直次郎(小笠原省吾)を匿った河内山宗俊伴淳三郎)は、商人が殺される前に会っていたという女を訪ねて見世物小屋へ行く。しかし、女も殺されてしまい、女が大身旗本の隠し子だったことがわかって、宗俊は背後に御家騒動があると推理するが……
原作が島田一男なので、本格ミステリー時代劇かと思ったのですが、それは最初だけね。犯人が犯行手口や動機を喋るのを、宗俊が物陰で聞いていて事件解決なんて、ちょっと酷すぎです。上野寛永寺の高僧に化けて黒幕(海江田譲二)を脅しにいくのは、むりやり歌舞伎ネタを入れるためみたいで、「とんだところに、北村大膳」ですよ。
何もかも中途半端な、駄作!
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