新味なし

nostalji2011-12-12

録画していた『座頭市あばれ火祭り』(1970年・ダイニチ/監督:三隅研次)を観る。妾市で卑しい商人に競り落とされた旗本の妻女(吉行和子)を市(勝新太郎)が助けますが、土蔵で一夜を過ごしたことから良人(仲代達矢)に命を狙われるんですな。そして、黒子の貸元金田龍之介)の襲名披露にやってきた市は、百姓から闇の年貢を取り立てる闇公方(森雅之)の反感を買い、命を狙われることになります。正攻法では市を殺せないと考えた闇公方は、暗殺者としてお喜代(大原麗子)を選び……
森雅之の悪役ぶりがいいですねェ。仲代は顔でチャンバラをしています。座頭市を火攻めにする殺陣は、『座頭市血笑旅』の二番煎じです。殺陣の工夫にも限界がきたかな。チャンバラよりも役者の魅力で見せた作品で〜す。
『隠密剣士(第六部:続・忍法風摩一族)』の9話と10話を観る。第9話「忍者まぼろし源内」は、風摩の追っ手をまいた新太郎と遁兵衛が、罠をしかけて風摩十人衆の一人まぼろし源内を倒す物語ね。気配を完全に消す忍法“まぼろし”も新太郎には通じないのだ。
第10話「忍者鬼頭坊」は、風摩小太郎に命じられて北条家ゆかりの小田原藩士を味方に引き入れようとする鬼頭坊を、新太郎が倒す物語ね。前シリーズで死んだと思われた鬼頭坊が、片腕を失って登場です。副首領格だった鬼頭坊も、今回はアッサリやられちゃいました。