若さが不足

nostalji2011-12-16

録画していた『ロビン・フッド』(2010年/監督:リドリー・スコット)を観る。十字軍遠征から帰還中のリチャード王が戦死し、王冠を持ち帰る騎士も待伏せにあい、十字軍に参加し、故郷に帰る途中のロビン(ラッセル・クロウ)がこの襲撃に遭遇して、死に際の騎士から王冠と騎士の剣を託されるんですな。ロビンは王冠をリチャード王の母に届けた後、剣を騎士の父ロクスター卿(マックス・フォン・シドー)に届けるためにノッティンガムにやって来ます。後継者のいないロクスター卿はロビンに息子になるよう依頼しますが、未亡人マリアン(ケイト・ブランシェット)の気持ちは複雑ね。リチャードの弟ジョンが英国王となり、フランスと内通する側近ゴドフリー(マーク・ストロング)の姦計により内乱の危機をむかえ、ロビンはフランスからの侵略を防ぐため立ち上がります。国内をひとつにまとめ、フランス軍を撃退しますが、ジョン王は諸侯との約束を破り、ロビンを騎士詐称の罪で捕えようとした為、ロビンは仲間たちと森に逃げ込んで自由な生活を始めるところでエンド。
ジョン王の圧政に反抗して、悪代官と戦うロビン・フッド伝説の前段階の物語なんですが、ラッセル・クロウケイト・ブランシェットではオジサンとオバサンじゃないですか。役者としては悪くないんですが、伝説以前のロビンとマリアンとなるとね。リチャード王の城攻めや、海岸でのフランス軍との合戦など、リドリー・スコットらしく壮大なスケールで描いていますが、森でのゲリラ戦がないのは寂しいです。異質なロビン・フッドとして憶えておきましょう。
異質といえば、ショーン・コネリーオードリー・ヘップバーンが主演した『ロビンとマリアン』(1976年/監督:リチャード・レスター)がありましたね。伝説になった後の、ロビンとマリアンの晩年を描いたもので、捻りのきいた面白い作品でしたよ。セットで放映すれば、シャレテいたのにね。残念。