華やかなスターじゃないが

nostalji2012-01-08

二谷英明(81歳)さんが亡くなる。日活全盛期を野球に例えるなら、二谷さんは名セットアッパー的存在でしたね。石原裕次郎小林旭和田浩治赤木圭一郎のダイヤモン・ドラインが、裕次郎がケガ(骨折)をし、赤木圭一郎が事故死し、和田浩治の人気低落の後を受けて、宍戸錠とともに高橋英樹・渡哲也・吉永小百合が台頭するまで日活を支えました。錠とのコンビの“稼業”シリーズはB級映画の傑作ですよ。主役をはるために、日活宣伝部がつけたのがダンプガイね。タフガイ裕次郎マイトガイ旭、エースのジョーなど、作品を売る前にスターを売っていたのです。
画像は、テレビ刑事ドラマ『特捜最前線』のレコードジャケット。映画衰退後テレビに活動を移し、二谷さんの代表作となりました。CMでも使われていましたね。何(どこの会社)のCMだったか憶えていませんが、セリフだけを変えて妙に印象に残っています。F・チリアーノが歌う主題歌「私だけの十字架」は、哀愁を帯びた親しみやすいメロディで、いつでも口ずさめま〜す。
録画していた『隠密剣士(第六部:続・忍法風摩一族)』の11話と13話(最終回)を観る。風摩十人衆の残りの二人、眠りの黒丸(第11話)と疾風の弥平次(第12話)を倒したものの、財宝の地図は風摩小太郎に奪われ、秋草新太郎は小太郎を追って地獄谷で対決します。小太郎は新太郎に斬られ、財宝とともに爆死ね。小太郎の妹・朧は風摩一族を弔うために尼になるのだよ。遁兵衛はシリーズを追うごとに強くなっていきますな。小太郎と戦っても、やられたと見せて逃げていますからね。風摩の下忍なんか、遁兵衛の相手じゃな〜い。