偶然見つかって

nostalji2012-01-17

ビデオに録画保存していた『必殺!主水死す』(1996年・松竹/監督:貞永方久)を観る。劇場版“必殺仕事人”の最後の作品です。将軍世継の双子の片割れを捜している大奥支配の姉小路柏木由紀子)に似顔絵を書かされた葛飾北斎鈴木清順)が殺され、中村主水藤田まこと)が北斎の娘お栄(美保じゅん)から犯人捜しを頼まれるんですな。姉小路水野忠邦宝田明)と組んで、幕政支配を企んでおり、世継の替え玉として双子の片割れを利用しようと考えているのね。秘密を知られることを怖れた姉小路北斎を殺したんです。姉小路の計略を薄々感づいた世継の母お光津の方(松居一代)は、災いの元となる双子の片割れを殺すよう、大奥掃除人の権の四郎(津川雅彦)に命じます。主水と四郎は昔の仕事人仲間で、二人が愛した女お夢(名取裕子)が双子の片割れ(細川ふみえ)を我が子として育てていたことから……
勇次(中条きよし)と秀(三田村邦彦)は、最後30分ぐらいにチョコチョコっと出てきて殺しを行いますが、全く添物的存在にすぎません。主水の死も、今イチよくわからない四郎とお夢の因縁話の結果で、これまでのテレビシリーズや劇場版シリーズと全然関連しておらず、不満ばかりが残る失敗作といえます。良かったのは、エンドクレジットで流れる葛城ユキが歌う「哀しみは花びらにのせて」だけとは、最後を飾る作品としては寂しいねェ。
PS2の『THEテーブルゲーム』で将棋をする。20年前にパソコンでプレイした将棋ソフトと比べると、格段に強くなっていますね。私が将棋の定跡を忘れているせいもあるんですが、全然勝てませ〜ん。