飽きることなく

nostalji2012-01-22

録画していた『新・座頭市(第1シリーズ)』の11話〜13話を観る。第11話「風に別れた二つ道」(監督:工藤栄一、脚本:東條正年)は、皆に慕われる老ヤクザ(西村晃)のために、絹市の利権を狙う新興ヤクザを市がやっつける物語ね。これにヤクザ志願の若者(湯原昌幸)の話が並行して描かれます。市に諭された若者は、はたして故郷に帰ったのか、余韻の残るラストです。
第12話「金が身を食う地獄坂」(監督:田中徳三、脚本:佐藤繁子・八亀文平)は、検校になるために悪どい高利貸しをしている按摩修行時代の仲間(緒形拳)との再会物語ね。市に莫大な賞金がかかっていることを知り、ヤクザを利用しようとして逆にヤクザから裏切られる皮肉な結末はグッド。画像は、カツシンと緒形拳。表面では市との友情を装いながら、裏では市を小馬鹿にしている緒形拳の演技が抜群で〜す。
第13話「母の涙に市が走った」(監督:太田昭和、脚本:柴英三郎)は、老婆(北林谷栄)と道連れになった市は、賞金稼ぎが集まる宿場町にやってきます。老婆の息子(松平健)は非情な賞金稼ぎとなっており、無実のお尋ね者(中条きよし)を助けるために市は老婆の息子と対決します。何ゆえ賞金稼ぎになったのか、動機が不明なので老婆の悲しみが今イチ伝わってきません。
NHK大河の『平清盛』の評判がよくないとのこと。松山ケンイチの暗く陰気なヒーローぶりと、衣装や風物を汚れた感じで描いているのが一般受けしないのかな。宮廷の泥々したドラマなんて、これまでなかったもので私は面白いと思いましたよ。伊東四郎白河法皇なんて、抜群です。第2回で死んで、もう登場しないのが残念ね。これまでの明るい大河とは異なるドラマ作りに、私は期待していま〜す。