情感豊かに

nostalji2012-01-26

録画していた『新・座頭市(第1シリーズ)』の14話〜16話を観る。第14話「雪の別れ路」(監督:勝新太郎、脚本:中村努・佐藤繁子)は、女を騙して女郎屋に売りとばす色悪男(林与一)の正体を知らずに、捜し歩いていた女(吉永小百合)の物語ね。市は鳥追い女と道連れになるんですが、女は父の看病で別れた(それで売られずにすんだ)ものの、男の甘い言葉を信じて父の死後、男を捜していたんですな。男は女と偶然出会い、女を騙してスケベー親分(田中明男)のところへ連れ込みますが、市が駆けつけて親分を成敗。吉永小百合の表情が実に良いです。巧い演技じゃないんですが、どこか吉永小百合にしかない深みがあるんですよねェ。
第15話「仕込杖が怒りに燃えた」(監督:勝新太郎、脚本:新藤兼人)は、子分の女房(真野響子)を自分のものにするために子分に市を襲わせた悪い親分(草薙幸二郎)を市が成敗する物語。市と真野響子の交流が情感豊かに描かれています。
第16話「駆込み道中ふたり旅」(監督:黒田義之、脚本:沖守彦・岩元南)は、ヤクザの亭主(蟹江敬三)との縁を切るために足抜きした女郎(加賀まりこ)を市が助ける物語。追っ掛けてくるのは、亭主と市に怨みを持つヤクザの親分(菅貫太郎)ね。これまた、市と加賀まりこの交流が情感豊かに描かれていま〜す。